仲良くなって直アドをゲットしよう
学校ん、お昼休み。
『あんっ、中村先輩!これ、食べちゃんない!』
「…は?いらんけん。」
突然声ば掛けられ目ん前に出しゃれたんな、どげん見ても弁当で。
断ったら今にも泣き出しそーな顔んおなごしん子。
「ちょ、悠!もうちょー優しく断っちいげなちゃ。
てか、断るなんてもったおらんっ!」
「やい、にしゃのもらえばよかやん。おれはいらんけん」
そー言い残し、おれは佐々木っちおなごしん子がら離れて屋上に向かったとよ。
屋上で一人、家出掲示板ば食べとるっち、ギーっっち音のしてからドアの開く。
「毎日パンばっかりや、栄養偏るけんちゃ、中村先輩?」
にっこりっち笑いなのら入っちきよったんな、一つ下ん出会い系体験談。
「そげな心配しとってくれるんやったら、弁当作っちきんしゃいくれんけん?」
「うちの作らなくても、先輩には作っちくれる人、えらいいっぱいおんしゃあじゃなかやか」
「まぁね。迷惑ばってん」
毎日んごと弁当ば渡しにくるおなごしん子たち。
彼おなごしばってんなかんになしけん作っちくるんか、不思議でたまらんけん。
「迷惑っち…今日も断ったげなやね」
「ポイント制なし|完全無料|有料|出会い系比較サイトに聞いた?」
「はい。おなごしん子んSNS、もろうてたとたいちゃ」
くしゅくしゅ笑いなのら彼おなごしはおれん隣に腰ばおろし、弁当ば広げるとよ。
「いいつ、なしけんもらえるんやろね?」
「先輩はなしけんもらえなかと?」
「ばってん、名前も知らんたい!!子ばい?なんの入っちるかがとかんなかし。
だけん、愛海の作ったもんやったら、食べていげるちゃ?」
「作るなんて、嫌とよ」
ごっとい、こいつはきっぱりっち断っちくるとよ。地味に傷つくんばってんな。